• チャーシューめん(1100円)

  • 2021年7月2日(金)

    昨日は瀬戸出張の前に名古屋駅で途中下車してこちらの店を初訪問。

    横浜出身の店主が名古屋で「本場の家系」を提供する事に拘る店との事です。

    10時45分に到着すると、未だ早い時間とあって先客は僅か1名のみの状況です。

    早速「チャーシューめん」の食券を購入し、店員さんに「全て普通」と伝えて渡すと先に茹で玉子が出てきました(笑)

    そして、茹で玉子を食べながら待つ事10分ほどで待望のラーメンが到着です。

    若干乳化気味のスープには鶏油や刻みネギが浮いていて、微かに捻れた中太麺の上にはチャーシュー、ホウレン草、海苔が乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、所謂「直系」と呼ばれる店の味に比べて醤油、出汁共に極めて穏やかな仕上がりです。

    ただ、スープからは動物性エキスの風味を感じる事から、一応「家系」と名乗っても違和感の無い味わいに感じます。

    本場の家系に当て嵌めると「本牧家」系の味に近いものの、全体的にマイルドでいて豚ガラの風味が強めに効いています。

    一方、スープからは僅かに生姜と思しき風味が感じられ、醤油の味わいと調和する事で独特な香ばしさを生み出しています。

    次に麺を食べてみると、低加水気味の中太麺が若干硬めに茹でられていて、靭やかなコシと小麦粉の風味を適度に備えています。

    また、家系では一般的な平打ち麺ではなく角切り麺を使っていて、ストロークも通常の家系に比べて長めに仕上げられています。

    始めはスープの絡みに若干欠けるものの、時間が経つと共にスープが麺に馴染む事で両者の相性が次第と高まって来る印象です。

    次にチャーシューを食べてみると、低温調理で仕上げた豚肩ロースのレアチャーシューが薄めにスライスされています。

    肉質は適度に塩味を帯びていて、噛み締めると生肉ならではの歯応えを感じると共に、赤身の旨味や脂身の甘味が舌に極めて濃密に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、正直「本物の家系」か否かは若干微妙であるものの、味わい自体は期待していた以上に美味しく感じました。

    改めて訪れる機会があれば、次回は「油多め」で是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。