• こってり背脂中華そば(細麺)+味玉(870円)

  • 【BLACK&RED】

    いつの事だったか、新大阪のココカラサキゑにて花京のTシャツを着た男性がヘルプで入っていた事があった。
    花京と言えば、関西のラーメンを語る際に必ず出てくる店名で、かつて京橋の人気店が今は大正へ移転している、というところまでが予備知識としてあった。
    先人達がネット上にアップされた写真を見るに、所謂「飲んだ後に旨いこってり系」に見受けられた。
    あまり積極的に遠征してまで食べに行こうと思えるタイプではなかったのだが、この日は何故かコレ系を身体が欲していた。

    黒と赤のシックな看板が掲げられた店頭では、別業態運営のパンが販売されていた。
    店内は厨房側と壁側それぞれにカウンター席があり、2階にも客席があるようだった。
    席間がやや狭く、大柄な男性が隣に座ったのでかなり居心地が悪かった。
    メニューはこってり・あっさり・つけ麺の大きくは3種類。
    それにカレーや辛いタイプなどのバリエーションと、ご飯ものなどのサイドメニューという構成だ。

    そうこうしていたら、3分以内に着丼。
    具材の重みでか、スープしか表面には見えない麺相。
    トッピングは焼豚3枚・九条葱・メンマと、オプションの味玉。
    縁に焼きめの入ったバラ肉の焼豚が酷く旨い。
    増しにすると370円掛かるが、それだけ価値のある味。
    葱がアクセントになっており、ツルミ製麺の固め仕上げの細麺と絡めて啜っていく。
    メニュー名に「背脂」とあるが、後振りのチャッチャ系ではなく、スープにしっかりと溶け込んで、然程クドさを感じさせないスルスルと飲めるタイプ。
    味玉の黄身は羊羹状の良好なコンディション。

    接客が良く元気のいい店で、味も然る事ながら良い印象が残った。