• らぁ麺(並)+煮玉子(920円)

  • 【豚骨ラーメンを求める旅】
    やはり、やはりここはキテる。
    かなりキテる。
    「トロトロの粘度で、丼底に骨片が少々沈んでいるような、やり過ぎ濃厚スープ」
    そんな豚骨を求めてきたが、麺屋庄太 津久井浜店へ行った際に「ビビビッ」と衝撃を受け、「TRYラーメン大賞2018-2019」での名店豚骨部門で3位に入賞した麺屋庄太 六浦本店へ、遂にやって来る事が出来た。
    カウンター越しには巨大な羽釜がドーンと二口、シューシュー湯気を立てながらフル稼働している。
    寸胴ではなく羽釜でスープを炊くメリットは、熱伝導率が高い為に対流が良く、米の炊飯同様に豚の旨味を最大限に引き出せる事。
    そしてデメリットは、粘度が高くなり焦げ付き易くなる事なのだそう。
    (店舗HPより引用)
    待っていると閻魔棒でゴリゴリと羽釜をかき混ぜ、小鍋を入れ一食分のスープを掬っていく。
    ダイレクトに羽釜から注がれたスープは、期待に違わず、舌にネロッとした粘度を残し、骨髄からしっかり抽出された旨味を口中に広げ、喉の奥へスーッと消えていく。
    何度も何度も確かめるように、蓮華の手を動かしてはスープを飲む。
    羽釜のおかげなのか、豚骨の味が他店と比べて別格の領域だ。
    やはりキテる。
    増田製麺の中太麺は、家系のように長さが短く食べやすい。
    このド豚骨に負けないしっかりしたボディの麺で、硬めの茹で加減も好みだ。
    ドッシリしたマッチョなスープと、漢っぽいコシのある麺による、肉弾戦のようなせめぎ合い。
    これが堪らない。
    トッピングは、コリコリした食感を残した穂先メンマ・葱とチャーシュー、それにオプションの煮玉子。
    卓上調味料も充実。
    昆布&煮干酢・フライドガーリック・擦り下ろし大蒜・豆板醤・胡麻など。
    翌日が祝日の為、心置きなくフライドガーリックをビシバシ投入。
    更に味が締まって食欲増進。
    最後は酢でサッパリと味変。
    スープを一滴も残さずに、KKフィニッシュ。
    豚骨ラーメンを求める旅も、ここで1つのピリオドを迎える事が出来た、と言えよう。
    それ程迄に、この豚骨は高い満足度があった。