• つけ麺(850円)

  • 2023年6月25日(日)

    本日は最近某YouTube番組で存在を知ったこちらの店を初訪問。

    こちらは嘗てのラーメンブームを牽引した某レジェンド店の創成期を支えた方が営む店との事です。

    ただ、店主は出自を隠している様ですので、具体的な店名の記載は敢えて差し控えたいと思います。

    尚、事前に写真をチェックした限りでは、出自とは異なる独自のラーメンを提供している様子です。

    12時56分に到着すると、店内には先客が誰も見当たらない状況です。

    元々は「らーめん」を食べるつもりでしたが、急に気が変わって「一番人気」と記されていた「つけ麺」の食券を購入しました(笑)

    そして、席に着いて食券を渡すと麺量の選択を尋ねられたので、空かさず「並」と伝えると待つ事7分ほどでつけ麺が到着です。

    太平打ち麺は冷水で存分に締められていて、その上には海苔や水菜と共に白胡麻が添えられています。

    一方、漆黒色のスープには刻みネギや揚げネギが浮いていて、尚且つ箸でスープの中を探ると細かく刻まれたチャーシューが姿を現します。

    先ずは麺を食べてみると、低加水寄りの太麺が硬めに締められていて、圧延された麺帯の強靭な歯応えと共に鮮明な小麦の風味を感じます。

    次にスープを味見してみると、醤油の風味や塩味と共に加糖的な甘味が味わいの大半を占めています。

    出汁は恐らく豚主体の動物系に乾物魚介と思われるものの、骨っぽさやゼラチン質の粘度を伴う事なくサラリと仕上げられている印象です。

    とは言え、総じて味わいに対する出汁の寄与は希薄であり、乾物魚介に至ってはタレの塩味や甘味の背後から微かな気配を感じる程度です。

    そして、麺を全てスープに漬けて食べてみると、スープの絡み具合が弱めである割にはスープの塩味や甘味が舌に意外と強めに伝わります。

    そこで、店側の勧めに従い1/3を漬ける程度に留めてみると、タレの支配が和らぐと共に小麦の甘味や揚げネギの香ばしさが主張を増します。

    ただ、スープに浸される麺の割合が相対的に少なめである事から、味わいや温度感にムラが生まれがちな印象がどうにも否めませんでした。

    食べ終えた感想ですが、極めて個性的なつけ麺ではあるものの、味わいがタレに偏り過ぎていて私の好みとは些か乖離している印象でした。

    改めて訪れる機会があれば、次回は元々のターゲットであった「らーめん」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。