• ラーメン(800円)

  • 2023年9月18日(月・祝日)

    昨日は「喜一」を後にしてから2軒目にこちらの老舗を初訪問。

    こちらは今年で創業97年目を迎える喜多方ラーメン発祥のレジェンド店です。

    10時39分に到着すると、店内には空席が若干見当たる状況です。

    先ずは席に着いて「ラーメン」2人前と共に「餃子」を注文しました。

    すると、待つ事6分ほどで先にラーメンが到着です。

    透明な醤油スープには刻みネギと背脂が浮いていて、微かに縮れた平打ち麺の上にはチャーシュー、メンマ、ナルトが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、軽やかに効いた醤油の風味や塩味と共に、淡麗でいてオーソドックスな出汁の旨味が口の中に広がります。

    出汁は恐らく豚や鶏の動物系に煮干しや昆布と思われますが、豚が味わいを占める背後で煮干しの風味がシャープに現れている印象です。

    一方、スープからは加糖による仄かな甘味を感じるものの、他の風味を遮る事なく飲み続けるに連れて徐々に薄れる程度の効き具合です。

    総じて言うと、喜多方ラーメンの発祥らしい淡麗な味わいではあるものの、タレが若干弱過ぎて味わいが些か軽めである感が否めません。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの太麺が適度な硬さに茹でられていて、モッチリとした歯応えと共に瑞々しい小麦の風味を感じます。

    そして、平打ち麺にはスープが過不足なく絡み込むものの、麺に対しスープが軽過ぎる事から味わいに些か広がりが生まれ難い印象です。

    次にチャーシューを食べてみると、小振りな豚バラ肉の煮豚が不規則な厚みにスライスされています。

    赤身は若干ながらパサ付き気味ではあるものの、深めに染みた醤油の風味が背景となって脂身のコクや甘味が舌に鮮明に映し出されます。

    次に遅れて到着した餃子を食べてみると、野菜主体の餡が厚めな皮で包み込まれた上で薄らと焦げ目が付く程度に焼き上げられています。

    軽めに味付けされた餡は野菜の潤いを保っていて、噛み締めると野菜の甘味と共に豚挽肉のコクやニンニクの風味が口の中に広がります。

    食べ終えた感想ですが、ラーメンについては魅了される様なフックに欠けると共に些か物足りない味わいである印象が否めませんでした。

    一方、餃子に関してはボリューム満点な上に、オーソドックスでいて期待を裏切らない好感の持てる味わいであるとの印象を抱きました。

    改めて訪れる機会があれば、次回は喜多方ラーメンでは変わり種である「タンメン」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。