引退は終わりじゃない。83歳、覚悟の再挑戦 煮干しの魔術師が挑む"新境地"
◎2023年に引退
1972年、屋台からその歴史をスタートさせた「支那そば勝丸」
創業者である後藤勝彦さんは その一杯で多くの人々を魅了し やがて“都内三大名物”と称されるほどの銘店へと育て上げました
1984年に店舗を構え さらに支店を展開 1992年には本店を目黒へ移し そして1994年 新横浜ラーメン博物館のオープニングメンバーとしてご出店いただきました
その後 長きにわたりラーメン界を牽引してきた後藤さんは 新横浜ラーメン博物館の30周年企画「あの銘店をもう一度」を“最後の舞台”に選ばれました そして2023年7月7日 目黒の本店を閉店 屋台から続いたラーメン人生に 静かに幕を下ろしました
◎覚悟の再挑戦
あれから3年
あの伝説のラーメン職人が 再びラー博の舞台へと戻ってきます
引退後の後藤さんは お弟子さんたちの店を訪ねては味を確かめ 助言を送りながら 時には自らラーメンを振るう日々を過ごしていました
「引退はしたけれど まだまだ元気ですからね」と笑うその姿からは ラーメンへの情熱が今もなお衰えていないことが伝わってきます
「小さなお店で 自由にラーメンを出してみたい」そんな想いを抱いていた中で耳にしたのが 昨年から始まったラー博の企画「ラー博Limited」でした 「それなら自分も挑戦してみたい」 その一言から 約半年にわたる準備が始まりました 今回挑むのは 自身の原点である“煮干し”を軸にしながらも これまでにない新たな一杯 長年培ってきた技と経験を注ぎ込み あえて未知の領域へ踏み出した意欲作です
さらに今回は 後藤さんのもとで修業を積んだお弟子さんたちも集結 師弟が一丸となってつくり上げる一杯は まさに今この瞬間にしか味わえない特別なものです 伝説の続きを その舌でぜひご体験ください
◎煮干しの魔術師が挑む
今回挑むラーメンは 先に述べたように 後藤さんの原点である“煮干し”を軸にしながらも これまでにない新たな一杯
今回の一杯で最も注目すべきは 後藤さんが「ここが挑戦」と語る”旨味鯵玉(うまみあじたま)”(鯵ペースト)です これまで煮干しラーメンといえば 魚粉や煮まさに未体験の味わいです
このペーストは ただ乗っているだけではありません 食べ進めるごとに少しずつスープに溶かしていくことで 鯵の旨味が一気に花開き 力強く 奥行きのある味へと変化していきます 一杯の中で味が進化していく そんな贅沢な体験が待っています さらにスープには 驚くほど大量の煮干しを使用「うちは豚骨も大量に使うので 中途半端な量では煮干しが負けてしまう だからこそ 素材と量には徹底的ににこだわるんです」と後藤さん
使用するのは 後藤さんが長年惚れ込んできた鳥取県・境港産の極上煮干し その濃密な旨味が 豚骨とぶつかり合いながらも見事に調和し 他では味わえない深いコクを生み出します
そして麺 勝丸といえば特徴的な縮れ麺で知られていますが 今回はあえてそれを封印 配合はそのままに 番手 そして形状をストレートへと変えました「ファンの多い麺なのは分かっていますが 今回は“挑戦”このスープに一番合う形を探した結果ストレート麺にたどり着きました」と語る通り スープとの一体感は格別です
トッピングにも一切の妥協はありません 屋台時代から愛され続けるチャーシューは 国産肩ロースを贅沢に使用し 食べ応えのある厚切りに さらに 後藤さんの故郷・青森のラーメン文化に欠かせない「麩」を添えました 煮干しの旨味をたっぷりと吸い込んだ麩は もはや“具材”を超えた もう1つの料理として楽しめます メンマは昔ながらの製法で丁寧に味付け
そして「特製 」には 見逃せない一品が加わります 後藤さんがかつて「テレビチャンピオン ラーメン職人選手権」で披露した伝説のゆずワンタンが 約30年ぶりに復活 こちらは数量限定となります
煮干しの旨味がストレートに広がる塩 そして深みと重なりを楽しめる醤油 それぞれに異なる魅力があり どちらも味わうことで この一杯の真価がより鮮明に感じられるはずです
ぜひ期間中は 醤油と塩 両方の味わいを食べ比べてみてください
一口ごとに驚きと感動が広がる まさに“今しか味わえない一杯”
後藤さんの集大成であり 新たな挑戦でもあるこのラーメンを ぜひご自身の舌で体験してください (公式LINEより抜粋)