• 特製醤油ラーメン(770円)

  • 京都背油醤油をベースとするこちらに本日はお邪魔しました。

    あっさり系の動物関連、醤油ベースなタレを合わせ、背脂でまとめてしまうという関西圏での昔の設置型屋台に近い、昔ながらのラーメンと言った感じです。
    来来亭との類似が良く指摘されていますが、それもそのはず、もとは来来亭で働いていた方が創業者となっており、お店としての方向性は同じようなベクトルとなっています。

    元は京都の有名店「ますたに」(1949年創業だそうで)で修業した方が独立し「ほそかわ」と立ち上げ、更にほそかわで修業した方が「来来亭」を開業したそうですが、経営難で閉店を余儀なくされた結果、店舗やレシピを含めて現在の来来亭社長へ売却したそうです(なんでも当時で3800万円らしい)。
    昔はテレビで特集されたりしてましたが、修行先で奥さんと良い仲になったり等、赤裸々な展開でした。
    来来亭の展開はご存じな方はご存じとして、そこで働いてノウハウを学び独立して「魁力屋」をスタートしたのが、はじまりとのこと。
    味のベースが良く似ているのも納得です。

    正直数年ぶりでしたので、やはりベースの特選醤油ラーメンを今一度食せねば、と種類の増えたメニューの中から、迷うことなくこちらを選択。
    有難いことにラーメン横綱と同様にネギは入れ放題ですので、都度追加することが可能です。
    鶏ガラベースのスープに背脂でこってり感を演出していますが、想像よりもあっさりとしたお味です。残念なことに背脂の量が少なめや普通だと、ラーメンとしての特色が消えてしまうことかと思います。
    ベースとなるスープにうま味のある醤油ダレが上手に配合されていますが、それだけでは単なる場末の醤油ラーメンです。背脂醤油であるならば、背脂をもっと軸にして入れるのをデフォルトとしても良いんじゃないか、とも感じます。普通の量だと多少こってり感が増した程度で、うま味としての油を味わえません。

    「麺かため」「背脂多め」が必須かと思います。
    サイドも充実し、マニアが望むようなラーメンとは違い、常食としてのラーメンですので、十分な美味しさと思います。

    満足差額:-70円(値段に対して)