昔ながらの佇まい、暖簾を潜れば懐かしくて落ち着く昭和へとタイムスリップ。その昔はひたすらニンニクを刻んでいたと言うおじいちゃん、御病気のようだが一生懸命に水を運んでおられる。調理はおばあちゃん、穏やかな表情での調理が印象的。数分の時間差で訪れたと思われる先客、自分、後客のが同時に配膳されたので、都度スープ、具材、ニンニクを追加しているのだろう。因みにフードプロセッサーには大量のニンニクがスタンばっている。
比較的大きめな丼。動物系のしっかりした土台の出汁に赤味噌の濃口のタレ、唐辛子による引き締められたスープは大量のニンニクによってパンチがありながらも非常に良く纏められている印象。個人的にはとても好みなもの。唯一の弱点はヌルいのだが、ニンニクの風味を損なわないためだろう。多加水のモチモチさと低加水のボソボソさを併せ持つフィットチーネライクな平打ち麺。独特な食感とスープ載りの良い、とても美味い麺だ。具材はスープに煮込んだ野菜と挽肉。スープと麺を引き立てる名脇役と言える。
味わいと言い雰囲気と言い、満足度が高い。因みに先客は20代の若い女性、翌日は土曜で休みなのだろう。豪華に頬張る姿が頼もしい。