松風地鶏×大和肉鶏の白湯。中程度のとろみ、油感控えめで食べやすいスープ。
麺はパツパツよりのちょい硬細ストレート。もう少し柔め、中太あたりのほうがスープとの相性は良いと思う。スープとともに食べない、スープは飲むのがメインという考えなら今のが正解。
松風地鶏のモモとムネ肉は素材の味を楽しんでくれと言うタイプでほぼ味付けなし。前処理の問題なのか、どちらも硬めの食感が目立つだけなのは残念。直前にオーブンで温めるよりはバーナーで炙ってあげたりしたほうが良さそう。
煮卵は(銘柄忘れた)黄身の具合もよく高評価。スティックセニョールは情報を食べてる感。ラーメンとしてよりか、フレンチ方面に仕立てる演出用かな。セミドライトマトはよく合ってる。鶏肉無しでトマトのみのが印象も残るかな。
最後はチーズリゾットのサービス有。器を回収して、そこにご飯とチーズを入れて温めてから返してくれるスタイル。熱々にしてくれるおかげでチーズが溶けすぎるのは狙い通りか微妙。必ず毎回糸が引くので食べにくく、容器の底にこびりついてしまうのも…。
3300円という価格設定から、期待を大きく下回ることはなかったけど、大きく越えることもないな…という感じ。鶏白湯というくくりでは他にいくらでも美味しいお店がある。無添加無化調への強いこだわりがあったり、「3300円も払ってラーメンを食べた」という実績が欲しい人向けだと思う。普通よりいいものを使っているからその分美味しいはず…という認識で冒険してはいけない。
オーナーがキャバクラなど夜職のコンサル出身なのを鑑みると、お店の営業姿勢や宣伝手法は合点がいく。が、なぜこの場所でこのコンセプトを!?というのは拭いきれず、ポテンシャルはあるのにそれを昇華できていないことへのもどかしさを大きく感じてしまう。