• タンメン(730円)

  • 2017年7月オープン。
    六厘舎、舎鈴、ジャンクガレッジなどを展開する松富士食品グループのタンメン専門店ブランド。

    2005年4月、グループの始まりである六厘舎本店を大崎で創業。2009年7月、同グループで修行した店主がトナリを開店。ユニークな店名は創業地が大崎六厘舎の隣だったことに由来するらしい。
    2009年9月、江東区東陽町〜木場エリアに移転。このエリアにはタンメンとギョウザのセットをすでにタンギョーと名付けた地元の老舗・來々軒があったが、トナリが移転した当時は旧來々軒は閉店していて、そこにトナリがタンギョウを背負って移転してきたのは、邪推だが無関係ではないと思う。(2009年11月に後継者が(新)來々軒を再オープン。)

    東京タンメンと称するトナリのタンメンは清湯ではなく豚骨で白濁としていて、街中華でよく見るタンメンとは異なり、ちゃんぽんに似ている。麺は中太の平打ち麺でもっちりツルツル。具材は中華鍋でラードと炒められた野菜が載っていて、丼には二郎系のニンニクのようにスクープされたたっぷりの生姜が添えられていて、味とビジュアルを後押ししている。

    六厘舎グループのメディアをうまく使った経営方針は賛否あるようで、過重労働による痛ましい事件も起こしたが、タンメン×ちゃんぽん×二郎×生姜+ギョウザ&唐揚げという要素を掛け算と足し算で組み合わせ、街中華の一脇役だったタンメンを一時期でもスターダムへとのし上げた実績は、マーケティングの事例としては見習うところがあるだろう。
    ちなみにタンメンって横浜発祥の関東ローカルフードらしく、関東以外の人は馴染みが薄いとのこと。