• 醤油らーめん(800円)

  • 2021年6月27日(日)

    本日は2軒目にこちらの店を約2ヶ月振りに訪問です。

    今回は「醤油らーめん」を試す為に再度訪れました。

    14時01分に到着すると、テーブル席は満席であるものの、カウンター席には客が誰も居ない状況です。

    先ずは「醤油らーめん」の食券を購入し、席に着いて食券を渡すと待つ事7分ほどで待望のラーメンが到着です。

    スープは醤油の淡い色味を帯びていて、微かに縮れた中太麺の上にはチャーシュー、メンマ、白髪ネギ、細切りニンジン、海苔が乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、穏やかな醤油の風味や塩味と共に、魚介由来と思しき酸味の効いた出汁の味わいが口の中に広がります。

    出汁は鶏や豚に魚介節や野菜と思われますが、魚介節の風味が味わいの主体を占めているものの、正体不明な別の風味が緻密に調和している印象です。

    日本蕎麦の様でいて洋風な味わいにも感じる為、前回の「塩らーめん」に感じたコンソメに似た味わいが魚介節の風味と調和している様な気がします。

    或いは、濃口醤油に含まれる酸味が重なっている様にも感じますが、残念ながら私の舌では正解を導き出せるほど正確に感じる事は出来ませんでした。

    次に麺を食べてみると、多加水寄りの中太麺が適度な硬さに茹でられていて、噛み締めるとモッチリとした歯応えと共に小麦粉の仄かな風味を感じます。

    そして、麺が太めな割にはスープが強めに絡み込む為に、麺を啜り込むと魚介節の仄かな風味と麺の甘味が重なる事で味わいに更なる膨らみを感じます。

    次にチャーシューを食べてみると、低温調理でレア気味に仕上げた豚肩ロースと鶏胸肉が何れも若干厚めにスライスされています。

    豚肩ロースは一度で噛み切れないほど強い弾力を保っていて、噛み締めると肉質から滲み出た赤身の旨味や脂身の甘味が舌に極めて鮮明に伝わります。

    一方、鶏胸肉は柚子の風味を仄かに帯びていて、噛み締めると瑞々しい歯応えを感じると共に、鶏胸肉の淡白な味わいが舌に極めて素直に伝わります。

    食べ終えた感想ですが、私的には「塩らーめん」よりも「醤油らーめん」の方が自分好みでした。

    他店には無い個性的な味わいで、尚且つ従来の路線上に軸足を置いている為、奇抜さを伴う事なくラーメンとして素直に受け入れる事が出来ます。

    改めて訪れる機会があれば、次回は贅沢に「特醤油らーめん」を試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。