• つけ麺/小(900円)

  • サラリーマン街の代表格のひとつ、新橋エリア。
    都営浅草線でA1なのにすごく地味な出口を出て、
    ちょっと歩くとすぐに着く小さめの店構え。

    ラーメンデータベースでは小岩にあった麺屋寿の店主が
    和食で研究、修行を経て新橋にオープンしたとされている。

    小岩時代は一回だけ前通って、
    その日は振られて未食のまま終わってたかな。
    兎にも角にもまっさら新しい気持ちで訪問。

    カウンターのみ6席の店内は、パーテーションもあり
    窮屈さは感じるものの、まだ真新しくピカピカの印象。

    麺量は150、200、250gの3段階同料金。
    腹ぺこさんにも連食勢にも嬉しい設計。

    無駄にたっかい僕の座高をもってしても店主さんが
    イケメンなことくらいしかわからないほど
    高めの厨房から丁寧にトレーに乗せての提供。

    最後に電子レンジで加熱したつけ汁は
    アツアツのためこれは上策だと思う。

    つけ汁は案内書通りかなりの濃厚さを持っており、
    一時代を築いた豚骨魚介(+鶏)と
    同じ軸でありながら仕込みの温度の為せる技か、
    濃厚度合いで新鮮さすら感じさせる仕上がり。

    薬味の配置も非常にセンスを感じさせる。
    ほんの少し感じるザラつきもこの濃度ならば納得。

    麺は菅野製麺の特注麺。
    つけ麺としてはかなり細身の分類だが、
    力強くて密度感は高め。言うなれば筋肉質な印象。
    これもなかなか新しいアプローチで楽しめる。

    具材はシンプルだが、直前に炙って提供する
    豚バラと肩ロースの満足度は非常に高い。
    ただ麺の上で少し冷めてしまうため、
    つけ汁で多少温めるなどの工夫は必要かな。

    経歴で言えばルーキーではないのかもしれないが、
    つけ麺推しの人気店月と鼈がなくなった
    新橋エリアに新たなつけ麺のスター候補が誕生。

    メニューがつけ麺一本なのでバリエーションが難しいが、
    またタイミングがあれば再訪してみたい。