今月最初のラーメン店への訪問は、ある種の「帰還」に似ていた。
あまりにも長い空白。危うく『毎日がラーメン』という名のコミュニティから、その存在を抹消されるところだったのだ。
たどり着いたのは、以前から渇望していたその店。
注文した「特製みそ」は、単なる食事の域を超えていた。山のような野菜、思索にふけるようなメンマ、そして丼を支配する巨大なチャーシュー。
だが、何より特筆すべきはその「熱量」だ。
物理的な温度もさることながら、味そのものが持つエネルギ―。
今年一番の熱さが、師走の冷えた身体を芯から揺さぶった。
そして、厨房には一人の男がいた。
想像を20倍は上回る強面(こわもて)。歴戦の勇士のようなその風貌で、
そんな大将は『毎日がラーメン』への投稿者に、誰よりも繊細でマメな感謝のコメントを送り続けているという。
その顔と、デジタルの海で見せる優しさとの落差。
私は迷わず、今年初の星5つを捧げた。