• チャーシューめん(1090円)

  • 2020年12月12日(土)

    昨夜はニボOLと別れてからこちらの店を初訪問。

    以前「大後悔時代」と言う番組に出ていたのを見てこちらの存在を知りました。

    18時26分に到着すると、週末のオフィス街だけあり先客は僅か1名のみの状況です。

    先ずは「チャーシューめん」の食券を購入し、席に着いて店員さんに食券を渡すと待つ事7分ほどでラーメンが到着です。

    茶褐色に濁ったスープには背脂が浮いていて、強めに捻れた太麺の上にはチャーシューと茹でたモヤシが乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、一見して二郎インスパイア系かと思いきや、今まで経験したどの豚骨系とも異なる独特な味わいです。

    敢えて例えるならば「ホープ軒」の背脂豚骨系を基盤として、出汁を獣臭を帯びた嘗ての博多豚骨系にシフトしつつも醤油ダレをマイルドに抑えた様な味わいです。

    次に麺を食べてみると、低加水麺が硬めに茹でてありますが、グルテンを形成する事で適度に弾力を備えていて、噛み締めると小麦粉の甘味が舌にほど良く伝わります。

    麺の味わいも敢えて粉っぽさを残した「二郎」とは違い、やはりどちらかと言うと「ホープ軒」の方が似ている印象を受けます。

    次にチャーシューを食べてみると、醤油ダレで味付けされた豚バラ肉の煮豚が小振りでありながらも若干厚めにスライスされています。

    味付けは比較的軽めに施されていて、噛み締めるとシットリとした歯応えと共に、極めてクリーミーなコクや甘味が舌に鮮明に伝わります。

    尚、店の勧めに従いニンニクや特製唐華を入れてみましたが、特製唐華を入れると唐辛子の辛味と共に胡麻の風味が加わる事で味わいに更なる広がりが増します。

    食べ終えた感想ですが、ジャンクさを保ちつつも味がバランス良く纏まっていて、私個人的には想像以上に巧妙に作り込まれた味わいに感じました。

    ただ、この手のラーメンに求められるのは寧ろ極端に振り切った味であり、そう言う意味では些か中途半端な味わいである感がどうにも否めません。

    あと私は全然平気ですが、これほど獣臭を帯びていると人に寄って好き嫌いが確実に分かれる様な気がします。

    無難に美味しいとは思うものの、私個人的には一度食べたら充分と言うのが率直な感想です。

    ご馳走さまでした。