• ボンゴレビアンコヌードル(930円)

  • 2023年2月19日(日)

    一昨日は月初にオープンしたばかりであるこちらの店を初訪問。

    鶏と貝の出汁がウリの店との事ですが、今回はパスタをモチーフとした「ボンゴレビアンコヌードル」を目当てに訪れました。

    14時07分に到着すると、店内には先客が僅か2名のみの状況です。

    早速目当てとなるメニューの食券を購入し、席に着いて食券を渡すと5ほどでラーメンが到着です。

    微かに濁ったスープには刻んだネギやバジルが浮いていて、中細麺の上には鶏チャーシュー、ナルト、スプラウト、柚子皮が乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、適度でいて丸みを帯びた塩味と共に、ニンニクの風味や貝出汁から来る琥珀酸の旨味が口の中に広がります。

    出汁は恐らく鶏と浅利が主軸と思われますが、鶏の旨味が濃密である割には浅利の輪郭が包み隠される事なく鋭利に保たれている印象です。

    一方、油分を避けつつ飲むとニンニク感が如実に和らぐ事から、ニンニクの風味は植物油ベースの香味油で与えられている様な気がします。

    次に麺を食べてみると、低加水寄りの中細麺が適度な硬さに茹でられていて、若干粘りを帯びた歯触りと共に仄かな小麦の風味を感じます。

    そして、麺にはスープのみならず油分が存分に絡み込むものの、小麦の風味が弱めである事から味わいに些か膨らみが生まれ難い印象です。

    次にチャーシューを食べてみると、ローストされた皮付き鶏腿肉が適度なサイズに切られています。

    肉質は弾力を保ちつつも柔らかく仕上げられていて、噛み締めると控えめに味付けされた肉質の旨味や肉汁のコクが舌に素直に伝わります。

    因みに、黙々と食べ進めると盛られた麺の中に潜んでいた浅利の身が突如として姿を現しました(笑)

    食べ終えた感想ですが、イタリアンの雰囲気を存分に保ちながらもラーメンとして見事に成立させた店主の技量が垣間見える味わいでした。

    香味油にオリーブオイルではなくクセの無い植物油を使い、尚且つ白ワインを使わない事でラーメンらしさを演出している様な気がします。

    改めて訪れる機会があれば、次回は一番オーソドックスである「貝だし醤油ラーメン」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。