10時40分店着。待ちはなし。食券制。店を出る頃にはほぼ満席に。最後に本店に行ったのが令和5年のこと。いつのまにか、門真に店舗ができていてびっくり。お弟子さんかな?
つけ麺ということで、まずはオンリー麺啜りから。やや水分量が多いままの麺、びたびたに整えられた麺線。ツルツルとした喉越しで、嫌味のない小麦感。麺だけでもしょっぱみを感じるのが桐麺のオリジナリティ。この例えが正確かはわからないが、企業でよくあるような研究部門と営業部門の対立的なものがあったとして、株式会社桐麺はこのバランス感覚が絶妙。何を言っているかわからないが、麺がうまい。ここは麺を食わせる店。
スープはしょっぱくてキマリそう。塩のコクをすごく感じる。濃厚なしょっぱさに仕上がる。でも、やはりキレがあるのでもったりしていない。
穂先メンマが濃厚なスープに浸されて、激しい塩味を孕む。チャーシューはほろほろととろけており、そこに向かって崩れ落ちている。
ここにきて、なぜか甘みすら感じる味玉が異彩で、そう、この味が欲しかったと唸らせる構成。
スープ割りでもこの塩味は割り切れず、消えることのない個性が、最後まで舌を楽しませてくれる。
令和5年の最高の桐麺を思い出したし、そして受け継がれていることを感じた。
今度は桐玉にするか、ラーメンにするか悩むなあ。
ごちそうさまでした。