• ゴールデン六花三昧(塩)(1100円)

  • 2021年5月9日(日)

    本日は前々から気になっていたこちらの店を初訪問。

    13時07分に到着すると、待ち客は居ないものの店内は既に満席の状況です。

    先ずは「ゴールデン六花三昧」の食券を購入し、一旦外で待っていると3分ほどで店内に案内されました。

    そして、席に着いて食券を渡すと、待つ事10分ほどで待望のラーメンが到着です。

    琥珀色のスープの中には全粒粉入りの細麺が盛られていて、その上にはチャーシュー、ワンタン、味玉、メンマ、麩、刻みネギ、三ツ葉が乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、僅かに強めな塩味を感じると共に、複雑でいて極めて濃密な出汁の味わいが口の中に広がります。

    出汁は豚に乾物魚介や昆布、貝類と思われますが、豚のコクや昆布の甘味が主張しつつも魚介系が味わいに奥行きを与えています。

    尚、最初は貝の風味を鮮明に感じたものの、時間が経つに連れて輪郭が薄れると共に他の風味と自然な調和を保っている印象です。

    一方、塩味が強めである割には塩角が見事に抑えられていて、出汁の風味を遮る事なくスープの味わいを堅実に底上げしています。

    次に麺を食べてみると、低加水寄りの細麺が硬めに茹でられていて、滑らかな喉越しや啜り心地と共に小麦粉の鮮明な風味を感じます。

    そして、硬めに茹でた麺の割にはスープが潤沢に絡み込み、啜り込むと双方の風味が混ざり合う事で味わいに更なる奥行きを与えます。

    尚、魚介系スープを啜り込むと一般的には魚介の風味が増すものの、このスープを啜り込むと寧ろ豚の風味が若干強さを増す印象です。

    次にチャーシューを食べてみると、相当大振りな豚肩ロースの煮豚が若干薄めにスライスされています。

    肉質は柔らかく仕上がりつつも適度に弾力を保っていて、噛み締めると仄かな醤油ダレの味わいと共に赤身の風味や脂身の甘味が舌に鮮明に伝わります。

    次にワンタンを食べてみると、薄めな皮に鶏挽肉が大量に詰め込まれていて、強めに効いた生姜の風味と共に肉汁を帯びた挽肉の味わいが口の中に広がります。

    そして、最後に味玉を食べてみると、半熟の黄身はゼリー状に固まっていて、甘味の効いた出汁が強めに染み込む事で黄身の旨味が一層輪郭を現しています。

    食べ終えた感想ですが、スープが予想以上に力強い仕上がりで、前評判以上の極めて素晴らしい味わいでした。

    最寄駅から遠いのが玉に傷ですが、また改めて訪れる機会があれば次は「味噌らーめん」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。