「伝説のすた丼屋」のラーメン業態。
すた丼味の肉そばをはじめ、すた丼屋同様に生姜焼きなど他メニューを使った麺もある。
1245着で待ち無し。
オーダーはタッチパネル式、会計はセルフレジ式。
取り敢えずすた丼と同じ味であるとするニンニク醤油肉そばをオーダー。
麺と肉の量をそれぞれ選べる。
オーダーや会計など出来る事は全てセルフ化を試みているのに、広くない店内には店員の数はとても多い。
見ていると、オープンキッチンな厨房は調理に4セクション、つまり1つの料理を提供するのに4人がかりと、メニューの工程数の多さを物語っている。
それでいて着丼までは10分弱掛かる。
セルフ化をしてなければスタッフ数は今の1.5倍は必要だろうか。
着丼を待つ間にテーブルを見てると、オーダー端末とデジタルサイネージを兼ねたタッチパネルや調味料群に混ざって 、銀色の鏡の様に仕上げられたケースに入ったティッシュ箱が壁付けでカウンター全席に一席一席付いている。
麺を啜ろうと前屈みになった時に絶妙な高さにあるティッシュケース、ご丁寧に肉や麺を頬張る自分の顔を客観的に見る事が出来ると言う代物だが、これが実にウザい。
どんな意図でこの仕様にしたのかは知らないが、文字通り肉や麺を頬張る顔を映すためだとしたら、そのセンスを疑う。
キッチンには鈴木製麺と書かれた麺箱が積まれていたが、麺は正直あまり質の良い物ではないと感じだ。
すた丼のタレをベースとしている白濁系スープは啜ると細かくクラッシュされたニンニクが容赦なく流れ込んでくる。
チャーシューへの変更も受け付けているという「すた丼のキモ」イベリコ豚バラはすた丼のそれと同じ味。
あの味が好きならこの味も好きなはず。
それに野菜と卵黄。
野菜は本家ではすた丼ではなくスタミナ定食のものだが。
食べていて感じた事がある。
すた丼はすた丼で完成された味であり、わざわざそれを麺にする必要性を感じなかった事。
それから、すた丼らしさである「肉」と「卵黄」を省いたら、ニンニク頼みの力技的なそのラーメンの味は、餃子の王将の「王将ラーメン」とほぼ同じ味である、と言う事。