• 肉煮干し中華そば(800円)

  • 2021年3月14日(日)

    本日はニボOLのリクエストでこちらの店を初訪問。

    11時25分に到着すると、店内の席は7割程度の埋まり具合です。

    私は「肉煮干し中華そば」、ニボOLは「マシニボ肉中華そば」を選択し、私は更に「ほぐし肉」を現金で注文しました。

    そして、席に着いて待つ事10分ほどで待望のラーメンが到着です。

    透明な醤油スープの中にはストレート気味の中太麺が盛られていて、その上にはチャーシュー、メンマ、ナルト、刻みネギ、追加で注文したほぐし肉が乗っています。

    先ずはスープを飲んでみると、軽やかな醤油の風味や塩味と共に、煮干しの輪郭を鮮明に保った出汁の味わいが口の中に広がります。

    煮干しを前面に押し出しつつも雑味はさほど感じられず、尚且つ豚の旨味が密かに土台を担う事で味わいに厚みや奥行きを与えています。

    次に麺を食べてみると、カン水が少なめな多加水麺が若干柔らかめに茹でられていて、コシや風味には些か欠けるものの滑らかな喉越しや啜り心地を与えます。

    そして、麺を啜り込むと絡んだスープから煮干しの香りが立ち昇る為に、スープを飲んだ時よりも煮干しの香ばしさが一段と増す印象です。

    次に大量に敷き詰められたチャーシューを食べてみると、醤油ダレで味付けされた豚バラ肉の煮豚がほど良い厚みにスライスされています。

    肉質は繊維質まで柔らかく仕上がっていて、尚且つ味付けを極めて軽めに留めている為に、噛み締めると脂身のコクや甘味が舌に素直に伝わります。

    恐らく出汁を取った後の豚肉を使っていると思われるものの、私が味わう限りでは想像以上に豚肉の旨味が肉質に保たれている印象です。

    次にほぐし肉を食べてみると、生姜の効いた赤身や脂身が細かく解されていて、スープに溶くと豚のコクが増す一方で煮干しの風味が一気に消え失せてしまいます。

    今回はニボOLと半々でシェアしましたが、全量をスープに溶いたら恐らく完全に煮干しの風味を塗り潰してしまう様な気がします。

    食べ終えた感想ですが、煮干しの雑味を巧みに抑えつつも風味を鮮明に保っていて、派手さは無いものの極めて洗練された味わいだったと思います。

    ただ、スープがクリアな味に仕上がっている分、青森の煮干しラーメンを彷彿とさせる低カン水の中太麺とは相性に今一つ欠ける印象が否めません。

    一方、ニボOLのスープを一口飲んでみると、私のスープよりも断然力強い味わいで、この麺には寧ろこちらのスープの方が絶対に合う様な気がします。

    改めて訪れる機会があれば、次回は私も「マシニボ肉中華そば」を是非試してみたいと思います。

    ご馳走さまでした。