ザ・昭和的な町中華のお店。店内に流れるのはAMラジオだったり、お店の片隅に招き猫が鎮座し、神棚にお水あげてお参りしたりと、なんだかいい意味で懐かしさを感じる。で、肝心のラーメンはというと…。中太縮れで腰のある麺と、鶏ベースの上湯と醤油ダレがマッチしてマイルドな感じのスープがよく合う。香味油を使わず、出汁を取るときに煮出した鶏の油分がスープの表面に細かく浮いている。トッピングは、豚モモの味のよく染みた煮チャーシュー、長ネギ、平たくて濃い味付けのメンマ、板海苔、麩。見た目もしっかり昔風ラーメン。安心するわ〜。チャーハンは茶碗半分くらいの量だが、具か卵、チャーシュー、ハム、長ネギ、グリーンピースと豊富。パラっとした中にもしっとり感もあり、流石はベテランの鍋振り。味付けがしっかりとしていてボヤけた感じがないのが良い。忙しい時にはご夫婦でお店を切り盛りするのだろうが、朝イチなので、お母さんは神棚にお供えしたら、あとは自宅にこもってしまった。お父さんは愛想良い感じではないが、実直でいかにも仕事人という感じ。ごちそうさまでした。