• 岩のりラーメン(並)(800円)

  • 家系の亜流。非常にクリーミーな醤油豚骨味のスープ。香味油は鶏油でなくラードか。麺は丸山製麺の中太平打ち麺。やや柔らかめだが、だれにくいので問題はない。
    チャーシューは2枚。薄くてしっかりした食感。肩ロース肉か、脂身はほとんどない。メンマは薄味で量もたっぷり。岩のりは惜しみなく盛られる。長ねぎもちゃんと認識できる量が入っている。

    スープは乳化しきって真っ白。店で炊いてるのかすら正直判別がつかない。短めの平打ち麺は、いかにも家系らしいもの。
    チャーシューはぺらくて存在感希薄。噛み応えはなく、箸でつまむとぼそっと崩れる。
    メンマは異質だが、食べ応えがある。岩のりはスープに磯の風味が加わって美味しい。
    家系とは別物だが、決して悪くない。ただ、乳化しきったスープと香味油のせいか、ずしりと重く感じられる。

    半ライス(100円)は普通サイズの茶碗にたっぷりと盛られる。炊き加減は柔らかめ。
    岩のりラーメンには、家系には定番の海苔が乗らないと気付いたが、後の祭り。メニューの写真をしっかり見るんだった。
    卓上の黒胡椒を振り、豆板醤とおろしにんにくを適量乗せる。海苔で巻く代わりに、スープに浸した岩のりを乗せて食べる。
    味自体は大差ないが、イマイチ締まらない。やはり食感の違いか。これは私の落ち度。

    ラーメンと半ライスを完食すると、相当腹に溜まる。歳を痛感させられる一杯。
    順番は前後するが、これが2021年の食べ初め。選択肢がかなり限られていたとはいえ、はたしてこの店で正解だったのか。

    2020/9/16OPEN。
    過去に戸塚店が存在したが、2009年に大船店とともに「麺屋 浜風」として独立。
    トツカーナに店を移した後、2017年には同フロアに姉妹店「横浜家系ラーメン 麺's 浜太郎」をOPENするも、1年持たずに閉店。
    後を追うように、「麺屋 浜風」も2019年に閉店している(大船店は2014年閉店)。
    なぜ、今頃になって戻ってきたのか……

    新型コロナウイルス対策で、券売機脇に手指の消毒用アルコールを設置。
    カウンターには2席置きにパーティションを設置し、消毒も随時徹底している。扉は閉めての営業。
    店員の女性は落し物に気付いたり、きびきび動いたりして好感が持てる。一方、店長なのかふたりいた男性は覇気の欠片もない。