【豚骨ラーメンを求める旅】
実に半年ぶりのデフォ。
それだけ多彩な限定が展開されてきた、という証だ。
「豚白湯」を名乗るこの店の豚骨は、オレが求める豚骨とは違う。
ただ、この味は好きだ。
かつて「普通の博多ラーメンみたいなのはやりたくないんですよ」と言っていた湯田ちゃんが築き上げた一つの個性だ。
臭みなくクリーミィに仕上げた豚から抽出されたスープは、脂の重さを感じさせる事なく、旨味を軽やかに伝えてくる。
三河屋のパツッとした麺もバランスよく、気付くと胃袋の中に消えていく。
今回は味付替玉ではなく、チャーシューご飯を付けてみた。
白米にチャーシュー片と九条葱、その上に胡麻油を掛けたシンプルなものだが、なかなかに箸が進む一品。
開店してから5年もの月日が経っているなんて、何とも感慨深いものがある。