• 三周年記念手揉み中華そば(1200円)

  • 今年の手揉み中華そばは、更なる高みへ、でした。
    篠原さんの師匠にあたる本田さんの手揉み中華そばをはっきり意識しながらも、篠原イズム溢れる一杯でした。肉系や野菜の出汁に支えられた魚や貝の重層的な厚みのある旨さは、篠原さんならではのもの。醤油の本来の旨味も引き立たせてくれています。
    今年の手揉み中華そばが今迄で一番おいしい、と思うのは、とどめのあご出汁のブレンドのおかげでしょうか。直接、これだ、と分からなくとも、そのものが味の厚みを増してくれるということがありますね。あごがその役目を果たしてくれているのでしょうか。

    おいしいラーメンという目指す頂上は同じでも、登るルート、頂きにどちらの方角を向いて立とうとしているのかも違っていますね。

    ごろごろと入っているチャーシューがまたおいしい。小松菜も、ネギもメンマも。味玉も、太平打ち麺が手揉みされ、このスープによく馴染みます。この位じゃないと、この旨味たっぷりのスープには負けてしまうかもしれませんね。食べる前には、180gは少し多いかなと思っていたのですが、まずスープと麺だけを食べ進めてしまうことになり、チャーシューが残ってしまうほどでした。

    このスープは、師匠だけではなく、他のどの店とも違っている、篠はら、だけのものですね。それをいつもいただいてそう感じている醤油よりも、強く感じました。そう、だからこそ、周年にふさわしい一杯だと思います。
    1ヶ月遅れですが、三周年おめでとうございます㊗️。