• ラーメン(バリかた)(680円)

  • 【豚骨ラーメンを求める旅】
    求めるイメージはトロトロの粘度で、丼底に骨片が少々沈んでいるような、やり過ぎ濃厚スープだ。
    無鉄砲のようなポタージュ調とは違い、かつて浅草橋にあった「荻」という店のスープが其れに近い。
    この店の厨房奥には、見た事もないような大きさの羽釜が鎮座していた。
    かなりの雰囲気を醸し出していたが、提供に使うスープはスープレンジにかけられた、普通の大きさの寸胴から。
    羽釜の上には何故か、客が食べ終わった丼がいくつも載せられていた。
    チャーシューはオーダー毎にガスバーナーで炙る。
    バリかたの茹で時間は8秒だが、ワンオペの所為か提供に8分程を要していた。
    トッピングは木耳・葱・海苔2枚と炙りチャーシュー2枚。
    スープには油と水が合わさる事で出来る細かい泡が浮かび、期待値がグッと上がっていく。
    白濁して底が見えないスープは、しっかりと豚骨が炊き出された事が窺える。
    確かめるように何度もレンゲを上下させ、豚骨をジックリと味わっていく。
    粘度と味は好みに近く、濃度がもう少し高ければかなり理想的な域。
    パツンとしたバリかたの麺は菅野製麺のもの。
    チャーシューに炙りの必然性はあまり感じられなかったが、なかなか旨い豚骨にありついてKKフィニッシュ。