• 塩ラーメン(830円)

  • 毎年1月2日の10時過ぎ、ラオタは箱根駅伝に釘付けになる。
    しかし、花の二区から三区へとタスキを繋げるランナーなどには全く関心を寄せず、画面の隅にこの店が映らないかとテレビを凝視するのだ。

    そんな戸塚中継場に面するこの店、評論家の塩ラーメンに対する評価がやたらと高い。
    って事で塩焦がしネギに興味を惹きつつ、デフォの塩をポチり。

    大量の昭和レトログッズに飾られた薄暗い店内は見ているだけで楽しい。

    ほどなくして出て来た美しい塩ラーメン。
    熱々の澄んだスープを啜ると、あれ?味が物足りない。
    鶏をベースに節物と煮干の魚介系の香りと旨み。すんごいベテラン感が伝わって来るバランスの良さ。香油の感じは昔のくじら軒に近いかな。
    シルキーで滑らかな自家製麺の摩擦係数は0に近い。こっちもベテラン感。
    しっかり味の入ったチャーシューも、ホロホロし過ぎず分厚過ぎず、ベストな塩梅。

    最初物足りなかったスープの味も終盤を超えたあたりで完成してくる。
    あぁ、追い込みタイプね。塩で無化調?

    結果、玄人好み超優等生の塩ラーメン。

    ここの店主って、開店と閉店を繰り返してるうちに、期せずして伝説の店みたいに上げられてる所あるよな。

    評価に関しては正直、バイアスかかってる気も若干…