• 鶴嶺峰らー麺幕内+特製とっぴんぐ(1150円)

  • スープと麺自体は、いわゆる豚骨魚介の王道の味。素晴らしい完成度だけどマタオワ系と一括りにされて淘汰されかねなかったと思う。

    ここが淘汰されない凄い所って、相撲ってコンセプトを店舗や商品にしっかりと落とし込んでる事。そこが他店舗との差別化に繋がってるんですよねー。

    先ずメニュー。麺量は十両から横綱まで力士の地位でランクが分けられている。
    手形サインなどの相撲関係のディスプレイも見ていて楽しい。
    で、ラーメンに盛り付けられたちゃんこ鍋を想起させられる具材の数々。餅巾着に豚バラ肉、鶏つくね。鶏つくねは国技館の地下で焼いている焼鳥のつくねにも似ている。
    そしてBGM…相撲甚句を聴きながら食べるラーメン。なかなか斬新。

    店主が在籍していた井筒屋は祖父が後援会長をしていた事もあり、蔵前時代から千秋楽の打上げにはちょくちょく参加していた。
    店主と同年代だから、10代後半から20代前半の頃、確実に会っていると思う。

    井筒屋三兄弟の末っ子、寺尾が昨年末に若くして亡くなった。これで兄弟全員が他界…
    どんだけ短命な家系だ(涙。
    寺尾は仲間内ではアビって呼ばれてたっけ。
    今はもう無いが、相撲が一番楽しかった時代の井筒屋は黄金期。そんな思い出話を店主としてみたいものだ。