• 蛍烏賊の和えそば (からすみ載せversion )(800円)

  • 大幅に出遅れたところか、もう売り切れているだろうなあ、この天気でさえ、と思っていました。

    きっと売り切れていたのだろうと思う。
    私の前に入った3人に、「濃いやつね」というサブローさんの声。券売機の前が空き、入ると、「塩そば買って」と声がかかる。
    どちらにしろ、限定終わっていたら、塩にしようと考えていた。

    まな板に載っているあの塊は、からすみじゃないのか?.......
    何か様子が変.......

    麺がたっぷりの湯で茹で上げられたあと、纏めてボールへ投入。
    混ぜられ始めた。あっ!混ぜられているではないか。いや、和えられている、というべきだ。

    器に盛られると、やっぱりからすみの塊が擦られていく。
    じゃじゃ〜ん、目の前に置かれた器を、隣の方とほぼ同時に取ろうとすると、「まだまだ」の声が飛んできた。
    出汁が注がれた。
    「いいよ‼︎」

    私はからすみを絡めて、蛍烏賊色になった麺を啜り上げる。
    オーマイガッ‼︎ 昨今酒を店で飲めぬのが唯一悔やまれる。これは、日本酒をちびちび飲りながら食すべき一杯である、間違いなく。
    COVID-19が消え去ることはあるまい。が、早く落ち着き、新しいライフスタイルの中で、この一杯をまたいただきたい。勿論、日本酒をやりながら。
    嗚呼、感謝。