• 特製背脂煮干し(1100円)

  • 今日は、背脂煮干しをいただきに。
    他への誘惑もあったけれど、自宅から近いところで待機する必要もあり、選択肢をふるい落として行き、最後は、麺庵ちとせさんか、ここ児ノ木さん。

    停留所を15m移動すれば、関東バスか都バス。共に新宿西口行きであるけれど、経由地が全く違う。いずれ都バスの方で、あの花園神社脇ゴールデン街の店にも伺ってみよう。

    行きはバスで小滝橋車庫まで。入店すると先客は2名だったけれど、私が購入すると、たちまち満席に。1〜2人の外待ちができた。
    と言っても、カウンター席を2席減らしているので、混むことはない。

    先日久々の訪問で純煮干しを久々いただき、軽い眩暈を覚える程に、そのおいしさに、むむむっ、となった。
    むむむっ、というのは、言葉は出ないが飛び切りおいしい時の私の超越的感嘆符。

    今日、むむむっ、である。やっぱり。むむむっ、なのだ。

    濃い位に旨味の詰まった煮干しのスープに上質の背脂。太めの平打ち縮れ麺。上質のチャーシュー。玉ねぎのみじん切り。穂先メンマ。味玉。海苔。
    ここには、おいしいラーメンに不要なものは何もない。

    背脂煮干しの洗礼を受けたのは、かつて京王の堀之内にあった虎空さんでだった。
    それまで、背脂、というものに良い印象はなかった。ところが、怖いもの見たさ?みたいに、季節限定で出ていた背脂煮干しをいただいて、私の背脂に対する態度は、180度豹変。虎空さんも平打ち縮れ麺だった。
    虎空さんのデフォルトの煮干しがとってもおいしかったので、じゃ背脂も試してみるか、という気になったのだ。
    虎空さんは、その店舗が無くなり、多摩モノレールの駅近くの店舗に移転しまい、私にとってはなかなか行けない立地になってしまった。
    煮干しそばに玉ねぎのみじん切りがとっても合うと教えてもらったのも、虎空さんだった。

    児ノ木さんにまた伺うようになったのは、中華そばきなりさんの御主人の言葉が大きい。

    純煮干しは、思わず刮目する程のおいしさだ。
    勿論、この背脂煮干しも。

    去年あたりからなのだろうか、茜どりと煮干しのそばが券売機から消えて、純煮干し、背脂煮干し、まぜそばの三本に絞ったのは。鶏と煮干しを合わせた一杯もおいしかった。だから残念感はあるけれど、この純煮干しと背脂煮干しに絞ったのだから、良いではないか、と思う。
    ひとりで、真面目にやればやる程、三本柱で手一杯なのでしょうね。それも、昼4時間の営業の他は、仕込みに全て当てられているでしょう。
    こういう店には、ずうっと続いてもらいたいと強く願います。

    背脂が不得意だという方も、この一杯をいただけば、好きな一杯に変わると思います。
    背脂は、濃い味わいの煮干しを円やかにしてくれます。