どんぶり一杯の中のバランスある構成センスは塩そばを食べた時からよく存じ上げている。
で今回、タナカブラック(コショーそば)でその辺のセンスを再確認に。なんか最近わたくし、ブラックとかコショーとかってワードに弱いのだよな…
休日とは言え15時でもコンスタントに客が入るのは流石。
丁寧な仕事を眺める事暫し。最後にコーヒーミルで挽いたペッパーをかけて完成。
醤油の濃い色の清湯を覆い尽くす胡椒の層。
軽い酸味が刺激を中和しつつ風味を引き立てている。たぶん。
加水控えめで密度を感じる麺線を整えられたストレート麺とのバランスも適切。
そして甘味のあるソーキとシャキッとしたカイワレが箸休めとして良い仕事。
流石のセンス。
ふと思ったのが、カメラマン出身の店主さんなので、写真撮影技術的なアプローチで味の構成を考えたりするのかな?と。
あえて被写界深度を浅くして、一つの食材にフォーカスを絞るとか、露出を調整して一口目と完食時の印象を変えるとか…
デザイン畑の自分としてはカレーのスパイスの配合と塗料の調色に凄く共通点を感じるのであるが、どうなんだろう?
とりあえず今日、店主さんの中で私の顔と名前が一致したようで良かった良かった。