藤花が鴨居から仲町台に移転して来たというので訪問。
鴨居時代は、アクセスが悪い上に看板が煌々と照る消費者金融の隣という、なんか微妙な立地だった。
更に店内に入ると厨房内カウンター側手前の一番見える場所にモノが積んであり雑然としたイメージ。
ラーメンも具材が別盛りで来て、一杯のどんぶりの中で世界を作るべきでは?とかモヤモヤした記憶が蘇る。
で、今回その辺はどうなったのかなーと思って訪問したのだが、何と全てをパーフェクトに解消!
駅から程よい距離のお店は、道が折れ曲がる場所に立地していて、南側に遮るモノが無い。
なので、開放的なファサードから大きな暖簾越しに程よく日差しが取り込めて、店内は優しい光に満ちている。
厨房を囲む様にカウンターとテーブル席が配置され、きちんと整理された店内。
麺上げをする店主、盛り付けは奥様、もう一人の女性スタッフ。3人の連携や接客も好印象。
ラーメン自体は移転前から美味しかったのだけど、さらにブラッシュアップされている。
鶏ベースに乾物で深みが加えられたスープにはフワッと追い鰹の香り。爽やかな酸味を感じる香味油も良い仕事。
しなやかで歯切れの良い自家製麺に、薫香と肉肉しさが絶妙な吊るしの炙りチャーシュー。
スープ量の少なさは若干の減点ポイントだけど、それ以外は流石は実力店って感じの隙のなさ。
いやー、昼間人口が少なくてロードサイドでもない立地、大丈夫かな?って正直思ったけど、これなら近隣住民の心をちゃんと掴めそうだなー。
気持ち良く、満足度も高い店。