「おい、お前、空海じゃないか?」
突然の再会は、横浜郊外のニュータウンと呼ばれる新興住宅地。
地下鉄の駅ビル3階の少し古びた飲食店街。
「・・・」
うつむいて目を逸らしても大きく”空海”って書いてある。
独特な書体は忘れもしない。
最後に会ったのは渋谷の明治通り沿いの店(現、長岡生姜ラーメン しょうがの湯)。
「そうかぁ、元気にしてたんだ。参宮橋で一旗上げた後の勢いは凄かったよね。もう、長蛇の列で。まさかこんな所で会えるとは!」
「まぁ、何とかやってるよ…いっ時死にかけて、今では際さんにお世話になってるんだ…」
「そっかぁ…いろいろ大変だったんだ… でも懐かしいな。竈とコラボしてセンター街(現、俺の塩ラーメン)でブイブイ言わせたり、派手にやってたよな。」
「竈は清澄白河で再起かけてるらしい。センター街は楽しかったけど、センター北も今の俺にとっては心地良い街だよ」
15年ぶりの空海で妄想全開、大変失礼致しました。
まぁ味は、ここではあんまり触れない方が良いかな。昔のインパクトが大きかったもの。
全体的に丸くなっていたものの当時の面影は感じました。
ラーメンに人生ならぬ麺生を重ねてみるのも食べ歩きの一興。