今年の頭にオープンした新店。
西側にしか改札が無いという南武線の中でもやる気のない矢向駅。踏切を渡って東側へ。
店の前まで来るとメインの看板にはKISAKUの文字があり、夜ダイニング居酒屋っぽい。店内に入ってもキープされたボトルが至る所に置いてある。
あれ?間借り営業なのかな?
でも店員はガタイの良い気合の入ったにいちゃん2人…
新婚夫婦ならまだしも、こんな2人が間借りでラーメン屋始めるなんてあり得ないか…
そんな事を考えながら待つ事暫し。中華そば到着。
スープをひと啜り。え?え?旨いの?
香味野菜や乾物など重層的なスープは、ベースとなっている鶏の旨みが強い。しかもただの鶏じゃない、銘柄地鶏の滋味深さを感じる。
低加水の細麺は完璧にスープを上げて来るし、鶏チャーはしっとりジューシー、チャーシューも豚の旨みと薫香を感じる。
なんかラーメン全てから仕事量が伝わって来るぞ。
全然ハードル上げてなったので良い意味で裏切られまくり。
帰り際、お兄さんに「ここって間借りなんですか?」と聞いてみると、「焼鳥屋がカッコつけて店名まで変えて、ラーメン屋始めちゃいました!」と満面の笑み。コワモテなのに可愛いw
不動前のはじめ改め朧月夜しかり、焼鳥屋が昼にラーメン屋を始める流れはアリなのかも知れない。
新たに家賃を発生させる事無くお互いの弱い時間帯を補完出来るし、マーケティング的にも相互の宣伝効果が期待できる。更には銘柄地鶏のガラの活用も可能と、パッと思いつくのは良い事ばかり。
この流れ、更に増えて来るんじゃなかろうか。