• 札幌味噌(850円)

  • 30年以上前からある味噌ラーメンの老舗。
    5年程前に前オーナーが引退して、製麺所に勤務していた今のオーナーが引き継いだらしい。

    札幌ラーメンとして先ず思い浮かぶ西山製麺の多カンスイの黄色っぽい中細縮れ麺とは違い、少しもちっとした中太縮れ麺で札幌ラーメンとしては若干加水率高め。スープは白味噌ベースで濃厚クリーミー。麺とのバランスも良くてまぁ普通に美味しい味噌ラーメン。

    奇を衒わずに昭和的な札幌ラーメンをブレずに提供し続けている地域に根ざした良店。


    あざみ野〜たまプラーザは意外と味噌ラーメンの激戦区。

    大別すると、たまプラーザにある「赤坂一点張」や「壱龍」はオールドスタイル、対してあざみ野にある「ぽっけもん」や「雅楽」は比較的新しい店舗。おそらくこれは、近隣の宅地開発がラーメン専門店が成立するマーケット規模に成長した時期と大きく関わるのだろう。

    たまプラーザ東急SCの開業は昭和57年、新横浜からあざみ野まで市営地下鉄ブルーラインが延伸したのが平成5年。
    それぞれの駅のビッグイベントから約10年で周辺の宅地マーケットが熟成すると考えると辻褄が合う。

    平成初頭に突然東急バスが飲食部門を立ち上げて、札幌味噌ラーメン満龍の関東での展開を始めた時は驚いたが、当時の東急グループにとって田園都市開発の要であったたまプラーザで一点張や壱龍が繁盛していた事は無関係では無いだろう。

    根拠の薄い歴史的考察でした。