• 海老ワンタン塩

  • 無化調ラーメンといえば地雷の代名詞ですが(ちょw)、色々ためしてみようと虎ノ門のくろおびさんへ。昆布ベースなので、黒帯なんでしょう。

    小料理屋のような作りで右手に白木のカウンター。奥にいくつかテーブルもあるのかな?手前に座りました。券売機なんてものはありません。

    メニューのイチオシはくろおびラーメンというトッピングが少しずつ入ったいいとこ取りのラーメン。しかし2番目がワンタンでなく、海老ワンタン。

    海老か、、中目黒にあった八雲を思い出してこれにしました。肉ワンタンより海老ワンタンが好き。味は塩と醤油で塩にします。

    さて、それほど待たずに無化調ラーメンがカウンター越しに伸びたヒゲボーボーの手によりこぼれず置かれました。

    このお店はスープ重視にしてはふんだんにスープを入れてくれます。多くのお店が器を小さく、麺を多くしてスープを節約する中、珍しいことだと思います。

    というか、お腹いっぱいラーメンをという事かもしれない。麺も細身ながら結構量があります。麺もスープもいっぱい入っているのでまずお腹いっぱいにはなる寸法。

    というのも流石にスープがメチャ美味しい。ナチュラルな甘みのある塩スープは優しい感じ。少し塩味が強いかと思いましたがそれはそれ。無化調とは思えない満足度です。

    やはり海産物ならではの複雑さがありつつも、貝ほどではない。丁度いい旨味とはこういうものなんだなぁと肯首してしまいます。

    柔らかめな麺は少し硬めで上がりますが、量が多いので食べてるうちに柔らかくなります。柔らかすぎず。絶妙なバランス。ズゾゾと音を立てて食べたい麺。スープととても合います。

    スープ、麺そして白ネギ。この白ネギもいいアクセント。スープとネギ、麺とネギもとても合いますし、色味が白基調になって初手から綺麗なラーメンでした。

    特筆はチャーシュー。凄く香りの染み込んだチャーシューです。のの字肉が外周だけ綺麗に解ける。そしてお箸で割れます。とても綺麗な仕上がりのチャーシュー。

    穂先メンマは凸凹度が高い大きめのもので歯ごたえが面白かった。

    トータルで美味。悪く言えば白目のフニャ麺ではあるのですが、これが好きな人ならハマると思います。この麺は好きです。

    しかしなんといってもスープが良い。テールスープから下品さを取り除いたような透明スープ。これは醤油だとどうなるんだろう?いつかまた食べにきます。

    というか、誰かに教えたくて仕方がないw


    雑多な書き込みは以下に。

    無化調の極みとは?

    難しいことを言いますが、このお店ではその成り立ち、経緯でそれを語っています。

    まず、出汁の王様は昆布であり、昆布の王様は利尻昆布ですと。しかしこれだけだと上品なお澄ましになる。

    そこで魚介を入れたらパンチは効いてきたがスープだけで3000円。これではというのであれこれ混ぜて味を変えずに1000円にしましたと。

    しかも、割り箸が漂白など「化調」では意味がない、ということでヒノキの割り箸を使うこだわりぶり。

    これは1つの極みと言えるんじゃないかなと思います。そんなハイパーなやり方の結論を見てみたくて虎ノ門へ。新橋からテクテク歩き。

    新橋にしては早い時間ですが、週末でもありこれからほろ酔いになろうというサラリーマンがいっぱい。隙間を縫うように歩きます。

    帰りは赤坂見附まで歩こうかな。