森住康二氏が渡辺樹庵氏と親交を深めた事に端を発するこのイベントも、早5回目。
1996年開業した「柳麺ちゃぶ屋」の三十周年記念式典って事で、ラーメン史の現場に立ち会うべく今回も参加。
初回が去年の3月だから1年3ヶ月しか経っておらず、つまり3ヶ月に1回ペース!
若干のやり過ぎ感はあるが、ご当人が一番楽しそうなので無問題。
で、今回のコンセプトは、『創業当時のらぁ麺を、無化調で。』。30年前のちゃぶ屋オープン当初のラーメンを現代の技術で再構築するという試み。
卓上の説明文によると、「うま味調味料=発酵と分解」に「油味と豚7;鶏3の抽出スープを真空冷却乾燥技術(FD)」を用いたらしい。
相変わらずよく分からないが、なんか凄そう…
出て来たラーメンの上には、去年の11月のイベントでも登場したフリーズドライの白い塊。
スープを端からひと啜りすると、「うわーー、うんめーーー」と思わず声が漏れる。
本当に旨い。今までのモリズミイベントの中でもナンバーワン。
啜る場所によってスープの味が違うので、焦がし葱油の「香味」が強い部分、背脂の「油味」が強い部分、純粋なスープの「旨味」を楽しめる部分を夢中で三角食べしていく。
食べ進めると徐々に中央のフリーズドライが溶け出しスープに更に厚みが出て来る。
『正三角形』がみるみる『正三角錐』に…
空間軸と時間軸で立体感を持たせるラーメンはおそらく人生初。もうすぐ還暦を迎えるとは思えない発想力と技術力には脱帽。
え?もしかして今が職人として一番脂が乗って旬を迎えてる??
食べ終わって森住さんに「今回はどうでしたか?」と聞かれる。「正直、今までで一番刺さりました!」と答えると、静かに「良かったです。試作に3ヶ月かかりました。」と優しく微笑む。
噂によると奥様からはペースを落とすように言われてるらしいw
奥様の本意は分からないが、本人は3ヶ月前から試作に没頭、当日は手元のサポートに鳴龍の齋藤さんとHulu-luの古川さん、女性スタッフも8人いたものな…
これをデザートとドリンク付きで3500円で出したらそりゃ大赤字。
まぁ我々は嬉しいのだが…
今後も斜め上行く発想で末長く楽しませて頂きたいなぁ。