藤が丘駅に降り立つ。
溝の口から延伸した昭和40年代、田園都市線の駅前はどこもこんな感じだった。
藤が丘ショッピングセンターの看板の書体、テントの庇、まさに昭和ノスタルジー。
ショッピングセンターと言っても中は地権者のアーケード商店街で、床屋、写真屋、喫茶店、薬屋などに混ざってカラオケスナックまである。そこに店を構える地域密着のラーメン屋さん。店内客は現場作業員からおばあちゃんまで幅広い。
焦がしマー油が入っているっぽい鶏白湯塩らうめん(黒)を注文すると、かなり早い提供時間。
スープをひと啜り。これは白湯自体が旨いからマー油無くても充分美味しいやつだな。
店主は焼鳥屋から転身したらしく、鶏の扱いは心得ているようだ。
麺は可もなく不可もなく。豚バラチャーシューは肉厚でまずまず。
飛び抜けて美味しい訳じゃ無いけど、安心感のある味。
近所にあったら普段使いしたい良店。