• 練り醤油ラーメン具だくさんにキャベツ

  • 数年前に何かの特集で見て食べたラーメン。それをなんの因果かこの雨の日に思い出すという。。行きたくなったら行ってしまうので。。

    行きたくなったら吉日。

    神田駅東口を北上。折りたたみ傘では防げないビル風の横雨に足がいい具合に濡れた頃に麺という字だけの紫のれんに行き着きます。店名が(無銘)なので間違いではなく。

    驚きの「この雨天でひと席しか空いてない」

    えっ、この距離で?

    つまりそれだけの人にリマインドされるお店になったということ。素直にすごくなったなーと。

    前に行った時はここの練り醤油の物珍しさだけが立っていた印象で、初見の人がひとりで対峙する場でしたが、三日合わざれば、ましてや何年か見てなければ変わるものです。勿論いい方向へ。

    さて、券売機では練り醤油ラーメンの大盛り700円に200円の具だくさんというチケット、あと50円の茹でキャベツを買います。具だくさんが何かは謎ですが、こだわるでもなし。

    さて、待ちの間ググるとイタリアン出身とのこと。昨日は元力士だったり人生いろいろありますね。。セカンド?ライフのラーメンワールドへようこそw

    さて、丼は派手にキャベツが盛られた緑色。そこに件(kudan)の練り醤油の塊が載っています。これを溶かして食べ進める寸法。具だくさんの効果かネギが多めなのが嬉しい。

    ここで思い出したのは練り醤油が結構塩辛いのでなるべく溶かさずにということ。これでノーマルを味わうのが序盤のベターな過ごし方かと思います。

    スープはコーンスープ系の薄味。練り醤油は最後に一気に溶かすことにします。でもそんなセルフルールを作ったら食べにくさが倍増 orz

    イタリアンの真骨頂を見たのは麺。麺という字だけの暖簾(noren)が思い出されます。まるきりこれはカドの立ったフェットチーネ。それを箸で。愉快。

    イタリアンというのもなんだか分かるなというのは、キャベツの茹で上がりの鮮やかな緑色と白い葉脈が麺の黄色と綺麗なカラーリングだったり、全体的に綺麗な所。よく躾(shitsuke)のできた犬。

    それを破壊するかのように卓上の壺にはニンニク。しかしこのニンニクも漬物を細かく刻んだようなウエットであまり臭みのないもの。思ったより麺の世界は壊れません。重さは増す。

    練り醤油は沖あみの佃煮みたいな香りがします。麺をその上にペタペタして食べるだけで十分味変になる。

    練り醤油の黒の下には白めのチャーシュー、、というよりは良く煮込まれたお肉。脂身の筋がビヨーンと伸びる柔らか肉。これでカレーを作りたい。。こんな所もイタリアンの技法だったりするんでしょう。

    なんだか食べるごとにラーメンとはまた違う何かな気分に襲われます。コーンスープが練り醤油を溶かすにつれシチューみたいに。結構しつこいくらい濃厚になります。ニンニクの効果もありますが。

    これがそこはかとなく美味しい。分かりにくい美味しさ。ラーメン?いや、なら何?パスタ?かも知れない。もう、美味しければいいんじゃない?なんて。訳の分からない丸め込まれ方をセルフで展開。

    最後は前回同様、結構しつこい味だなぁなんて思いつつもスープをすする。味の濃さに文句つけながらもすする笑

    キャベツいっぱいにするとラーメンという感じではなくなりますが、美味しい食べ物だと思います。写真を見るととても美味しそうに見えませんが。。