• 油そば

  • 電車で聞いたJD(女子大生)の「油そばはまずい」というのを改めて反芻してみました。確かに最近あまり食べないなぁ、なんて。

    油そばってスープがない分楽に見えていて。具が普通なら値段はそこそこ安くないとおかしいなって感じはしますが、まずかったか?さりとて油そばとかまぜそばの贔屓のお店はなく。

    捜してみたところ、最近できたお店が大久保にあるとかで。早速行ってみました。(ここで吉祥寺ぶぶかを思い出すという笑 あのお店は提灯のお店でなくなってから行っていません。場所的に近い武蔵に行ってしまうからかな。油そばに未練がないからでしょうけれども。)

    そんな時に見つけたのは大久保の油そば専門店。出来たばかりらしく割烹みたいな入り口がはピカピカ。五ノ神さんのある路地を下がったところにあるのですが、そこまで行く間に見たのは赤提灯に韓国料理。とても周りにマッチしてなくて。衆人環視の中、入るのは度胸が要りますw

    入り口は扉が途中から閉まらなくて四苦八苦。わざとなんでしょうけれども。。めんどくさい。。中には白い調理服が2人厨房におり格好はとても油そばって感じではないです。人がいなくて手持ち無沙汰な感じでした。

    左に券売機。画面タッチ式のもので、油そばは油sobaなんて表記で大盛も同じ680円。なら大盛にしてみましょうと。ここで、油そばをオカズになんて台詞が脳裏に。サイドメニューから白飯を追加です。

    席に着くとおしぼりが出ます。まるきり小料理屋のカウンター。熱燗でも頼まないとルール違反とかなりそう笑

    そこに二人組が入ってきて。ここの装飾担当の業者なんでしょうか。一番奥の花瓶かなにかに一目散。「これはナントカさんのセンスだから(仕方ない)」なんて話をして。ひとしきり話したら、社交辞令的に「じゃ、食べてから帰るわ」なんて感じで。

    そこそこ待っていると、ものが楕円のお盆に乗って来ました。丼とサイドのご飯。そこに「サービスでお椀がついてます。」とのこと。教会のベルを逆さまにして蓋をしたような塗りの縦長の洒落たお椀に出汁が入っていました。

    さて、比較対象はとりあえず吉祥寺ぶぶかです。ルックスは随所にオサレ意識。丼も軽く縁が傾斜して、つまり青竹をルパンの五右衛門が斜めに切ったような形。普通に見ていたら気づかないかも、軽い傾斜。ぶぶかにはない笑

    さて、エンバイロメント。卓上には胡椒、花椒、えびラー油、ラー油、お酢。いちいち器が縦長のオサレグッズ。胡椒と花椒はシャーペンで芯を出すみたいにてっぺんをシャカシャカ押すもので、さっぱり削れない逆省エネ設計。

    卓上の黒文字な爪楊枝を嗅ぐと香りがない。なんというか、えらく形から入る人がオーナーなんだなぁ、という印象。従業員もちょいちょい鼻に付く対応があります。

    さておき、とりあえず天地返しをしました。中からネギがごっそり出てきて混ぜにくい。天辺のやたら細切りの海苔は大きなダマになったので出汁に突っ込みました。豚肉も巻き込まれてぐちゃぐちゃに。

    さて、どうする。

    油そばで思うのはこれ。しこたま混ぜた後でこれが食べ物なのかオモチャなのか分からなくなる。何故かぶぶかだとその感じは無かった。カラフルだから?確かに目の前のものは単なる茶色いぐるぐるです。

    麺は普通のラーメンの少し太いくらい。思えば、何故あれだけ待たされたのか疑問が湧きます。味は、なんか和風の油そばとかこんなでしたよね、という比較的あっさりのもの。油そばなのか?とも。比較先のぶぶかだともっとラー油とかじゃばじゃばでオイリーで。

    そう、卓上のアイテムを使ってなかった。。

    で、いろいろ試しましたが、期待のエビラー油もそれほどパンチがなく。それが好転したのが花椒。これはいいですね。香りが広がり一気に美味しそうなイメージに繋がります。花椒を振るまではジャッジは禁物かも知れません。相変わらずシャーペンタイプの削り機でなかなか削れなくてイラっとしますが。。店内が静かなのでシャカシャカ音が響きます。。

    さりとて、個人的には和風まぜそばであれぼ新橋の魚がしそばさんの方が好きかもです。わざわざ大久保の飲み屋通りまで来てカウンターで油そば。味は悪くないものの、もう少しざっくばらんな対応になってからかなぁ。。

    帰りにまた扉が閉まらなくてイラッと。。